ハワイの子宮頸がん検査について

30代になり、よく耳にするになった「子宮頸がん」という言葉

私が子宮頸がんを知ったきっかけは、会社の健康診断でオプションで受けた子宮頸がん検査(子宮頸部細胞診)

何も考えずに検査結果を見たら、E判定(要精密検査)でまさかと思った事と同時に、どうしようと不安に。。

ハワイ留学中に子宮頸がん検査を行った際、英語で検査結果を受け、「手術が必要」と言われパニック状態に

海外あるあるですが、日本と全く違う認識で、私もたくさん「子宮頸がん」についてネットで検索しました

これから、留学される方や子宮頸がんについて検索されている方の参考になれたらと思い情報を共有します

目次

子宮頸がんって何?

子宮頸がんは、子宮の入口(頚部)にできるがんで、日本で毎年1万人が罹患し、約3千人が亡くなっています。

20~30代の女性が発症する全てのがんの中で第1位

早期に発見すれば比較的治療しやすく、最も予防しやすいがんであり、がん予防の知識がとても大切な病気です。

原因

子宮頸がんの多くはヒトパピローマウイルス(HPV:Human Papilloma Virus)というウイルスの感染で生じます。

HPVはごくありふれたウイルスで、性交渉の経験がある女性のうち50%~80%はHPVに感染

多くの人は自分の免疫力でウイルスが排除されます。

HPVが排除されず感染が続くと、一部に子宮頸がんの前がん病変や子宮頸がんが発生すると考えられています。感染してから子宮頸がんに進行するまでの期間は、数年~数十年と考えられます。

予防方法

子宮頸がんは、一般的に症状が出現しないため「子宮頸がん検診」を行う事がとても大切です。

高リスク型のHPV16型、HPV18型は特に前がん病変や子宮頸がんへ進行する頻度が高く、スピードも速いと言われています。

ただ、HPV16型、HPV18型の感染は、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)によって防ぐことができます。子宮頸がんワクチンは性交渉を経験する前の10歳代前半に接種をすることが推奨されています。

アメリカでは9歳から12歳の男女が推奨されています。

検査方法

日本語名:子宮頸部細胞診(子宮頸がんテスト)、HPVテスト(陽性か陰性を判断)

英語名:パップスメアPap smear test 又は Pap test)

保険会社:GEOBLUE

子宮頸がん検査:年1回無料

  • 子宮頸部細胞診(細胞診)で子宮頸部から専用のヘラやブラシなどで細胞をこすり取り採取
  • 細胞診で異常があった場合には、HPVテスト
  • HPVテストが陽性ならば、コルポスコピー(コルポスコープ診、腟拡大鏡診)検査

子宮頸がん検診によって細胞診が行われ→細胞診でASC-US、Class IIIa 以上HPV陽性)→コルポスコープ(組織診)を用いて子宮頚部を拡大、観察し、病変部を確認

私の結果は、細胞診:LSIL、HPV:陽性(高リスク型)、コルポ検査:CIN2(中等度異形成)

※ハワイの医師からは、円錐切除術(LEEP手術)を勧められました

※CIN(Cervical Intraepithelial Neoplasia:略CIN)

※LEEP(Loop Electrosurgical Excision Procedure:略LEEP)

コルポスコープってどんな検査?

コルポスコープという拡大鏡を使って、子宮の頸部を肉眼で観察する検査です。

英語名:Colposcopy

月経前一週間月経期間は受診できません

検査の流れ(所要時間:10分〜15分程)

  • 子宮頚部に酢酸を塗布し、コルポスコープで観察
  • 組織を採取する専用器具で、米粒の半分ほどの組織を2~4か所程度採取
  • 切除後は止血を確認して、医療用タンポンで圧迫した状態で検査終了
  • 病理組織検査の結果は、約2週間後

※特に麻酔を使用することなく実施でき、個人差がありますが、痛みも通常はそれほど大きくありません。

病院と担当医にもよりますが、私は日本で通ってたクリニックが丁寧かつ迅速で良かったです

日本の婦人科クリニックとQueens Medical Center(ハワイ)違い

日本のクリニックハワイのクイーンズメディカルセンター
設備最新で清潔な環境旧式の器具で薄暗い部屋
内診台自動で開脚させられる内診台平なベッド(自分で脚を開く)
コルポスコープ内部撮影可能な機械機械とは別に、大きなスタンドライトを当てて診察
検査の流れ無痛で直ぐに終わる感覚シルバー工具の侵入時に痛く、棒でほじくられてる感覚が続く
検査後出血もなく終了5日間ほど出血が続く(100円玉程の血が下着につく感じ)
CIN2日本では経過観察アメリカでは治療対象(Leep手術)

治療方法

初期の早期がんの段階までに発見されれば、子宮頸部円錐切除術(LEEP術)による子宮の温存も可能

日本では、年間約14,000人の方がこの手術を受けており、手術後に妊娠されている方も多くいます。

デメリット

  • 妊娠における流産・早産のリスクを高める
  • 子宮の入り口が細くなったり閉じてしまう可能性がある
  • 将来の妊娠・出産に影響が出る可能性がある

私が通う日本のクリニックでは、炭酸ガスレーザーを用いた子宮頸部レーザー蒸散治療を行っています。

メリット

  • 低侵襲の治療で子宮頸がんへの進行を予防できる
  • 円錐切除術と異なり、妊娠・出産への影響がほとんどない
  • 術後2か月目から妊娠が可能である
  • 麻酔を使用するため、術中術後も痛みを感じない
  • 日帰り外来手術なので入院の必要がない
  • 術後出血がないので次の日からいつも通りの社会生活ができる

まとめ

忙しい毎日を過ごしている皆さん

病院へ行く時間がない、婦人科へ行く事を躊躇されてる方も多くいると思います。(私もそうでした)

子宮頸がんは、最も予防しやすいがんであり、症状が出現しないため「子宮頸がん検診」を行う事がとても大切です。

是非、この機会に「子宮頸がん検査」を受けて頂けたら嬉しいです。

ワクチン接種反対の方もいると思いますが、今後子宮頸がんになり子宮を全摘出し妊娠できない身体、死亡するリスクがあるのであれば事前に予防できるワクチン接種は「大切」だと思います。また、子供を作る作らない関係なしに、相手と自分を「大切」にするためにできることの一つだと私は思います。

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